【誕生石シリーズ】6月はパール
目次
おはようございます。(閉店7分前)
誕生石シリーズ第三弾!今回は真珠(パール)についてのお話です。
6月の誕生石にはアレキサンドライトという珍しい宝石がありまして、
アレキサンドライト高いし面白い特徴がある石ですしどちらを書こうか迷ったんですが…
でも真珠の方が身近ですからこちらを。
6月の誕生石「真珠/パール」とは
宝石といいますが実は石ではありません! ( ナ、ナンダッテー Σ(・ω・ノ)ノ! )
一般的な宝石とはちょっと分類が異なりまして、ダイヤやエメラルドのような鉱物(無機質宝石)ではなく
生物が創り出す【有機質宝石】に分類されます。
サンゴやべっこうなんかも同じグループですね。
宝石言葉は「健康、長寿」とか「富」とか「純粋」とかとか。
…果たして富と純粋は共存するんでしょうか。
しかしまぁ真珠は奥が深いといいますか、アレキサンドライトに負けず劣らず結構面白い宝石なんですよ!
種類や評価基準、その価値、変わった呼称もありますので合わせてご紹介しまーす。
真珠にはいくつか種類があります
超ざっくり言うと、貝の種類で完成形が異なります。
代表的なのは以下の4種。
アコヤ貝から産出される「アコヤ真珠」
白蝶貝から産出される「白蝶真珠」
黒蝶貝から産出される「黒蝶真珠」
池蝶貝など川や湖に生息する貝から産出される「淡水真珠」
あとはマベパールっていう半球のパールや
コンクパールっていう希少価値が高いピンクのパールがあるんですがそれはまた今度。
大体の物は養殖です。
貝に核となる物質を埋め込む手術をして、その核にコーティングしてもらう感じです。
天然物は貝が何かしらのタイミングで核となる異物を取り込んでしまった場合に採れるわけですが、
天然だから良いということはなくて、むしろ養殖のほうが品質は安定しており綺麗な真珠が採れますね。
そしてこれを取り出した結果、貝はその生涯に幕を閉じます…。
貝は開かれるんですけどね…。
では少しだけそれぞれの特徴を。
アコヤ真珠
白~うっすらピンクやグリーンがかって見えるような、優しい輝きが特徴です。
大きさは~8mmくらいが一般的です。
柔らかい印象をもつアコヤ真珠は冠婚葬祭においては万能ですから
アコヤ真珠=フォーマルジュエリーという印象があるのではないでしょうか。
そして大体の人が真珠と聞いてイメージするのはこのアコヤ真珠といっても過言ではありません。
三重や愛媛、九州など日本が主な産出国になっており、「和玉/わだま」とも呼ばれてますからね!
MIKIMOTOやTASAKIはNIPPONが世界に誇るブランドです。
ただ、昨今は不漁続きでして…
なんとなくNIPPONの勢いが衰えちゃった気がしちゃうんですが、
でも採れる量が減ったということは相場高騰の兆しだったりします。
実際半年くらい前に一時爆上がりしました。
白蝶真珠
白蝶貝は赤道付近の暖かい海に生息している貝で、真珠の母貝としては最大の二枚貝です。
だから真珠もでっかいでーす!
直径15mmとかありまーす!
でも白蝶貝の面白いところは大きさより色ですね!
生息域によって貝の内側の色が違って(シルバーリップとゴールドリップというカッコいい呼称があります)
真珠の色が全然違う色になります。
オーストラリアあたりではシルバー系の真珠が、
フィリピン~インドネシアあたりではゴールド系の真珠が採れます!
そう
大きな金の珠です(・∀・)
価格はアコヤの方が高いですがゴールドのネックレスはかなり迫力がありますよ!
黒蝶真珠
タヒチアンパールと呼ばれることもある黒真珠。
タヒチって南の島だよね?どこらへん?と思って調べたらオーストラリアと同じくらいの緯度なんですね。
結構過ごしやすそうな気温してます!
黒といっても実際にはグリーンやピンクがかっており結構神秘的な感じで、
最高級の色は「ピーコックグリーン」と称されます。
そしてこれも母貝が大きいので真珠もかなり大きくなります!
色味も本当に面白いですが変わった形が多いのも特徴ですね。
シワが寄ったようなものや、丸ではなく縦に伸びたような「バロックパール」と呼ばれる形をしているものが
あります。
が、当然真円に近い方が価値は高いです。
淡水真珠
淡水真珠は池蝶貝や鰭池蝶貝などを母貝として川や湖で養殖されます。
小粒で不揃いな形というのが一番分かりやすい特徴でしょうか。
…そのせいでチャットGPTに描いてもらうの時間かかりました。
色は白だったりオレンジっぽかったりグレーっぽかったり、まぁまぁ色々あります。
そして何より安価です!
無核でできるため手間が少なく、海に比べ穏やかな環境のため低リスク、かつ1つの貝から複数個採れるので
安定して大量生産できるんですね。
可愛らしい感じなのでジュエリーというよりアクセサリーに近い感覚で楽しむと良さげですね。
真珠の評価基準
あくまで国内大手の鑑定機関の基準に拠ると前置きをしておきます!
①わかりやすいのは「大きさ」
宝石の大きさと言えばCt(カラット)という単位が一般的ですが、パールは直径(mm)で示されます。
最も身近なパールジュエリーといえば冠婚葬祭などで着用されるネックレスかと思いますが、
これが大体6~8mmくらいのパールで作られることが多いです。
6mmを超えてくると特に綺麗なものには相応の呼称が付くようになってきます。
8mmを超えてくると結構存在感がありますし価格も一段あがってきます。
大きさとはちょっと違いますが、形がまん丸なのも重要ですね!
②まだわかりやすいのが「テリ」
テリって「照り」なんでしょうけど、ドラクエのキャラみたいな表記するんですよね。
艶とか輝き、彩度といった言葉が似たニュアンスだと思います。
まだ目で見て分かるポイントなので良いです。
箱開けた瞬間に「わぁ~きれい~!」って感じたらそれはテリテリってことでしょう。
然るべき機関で認定を受けたテリテリの真珠には「テリ最強」という称号が与えられます!
最強って結構カジュアルな感じしません?
③急に難易度があがる「まき」
真珠層の厚さの指標なんですが、そうやって聞いても何のことかわかりません。
目で見てわからんものはわからん!
よっぽどまきが薄く均等じゃない場合なんかは真珠層のムラに気付けるんですが、
そこまで明らかに質の低いものとなると必然的にテリも魅力もないものになってしまいますから
そもそもよく見ません🙄
光の反射加減とか形とかを見て「よし!綺麗だ!」となったらそれでよいのです。
キレイな真珠には相応しい呼称が
上記の評価基準に「きず」と「かたち」の2項目とそれぞれの「いろ」を組み合わせ、
最高ランクの評価を得た真珠には「花珠/はなだま」とか「オーロラ」という呼称が付きます。
この呼称がなかなかユニークで面白いんです。
あ、これってわたしの感想です。
※以下、本当にある呼称です。
まず、花とかオーロラとかはキレイなものの例えとして上品でわかりやすいじゃないですか。
「天女」とか「ヴィーナス」もわかる。
「ピーコック(孔雀)」も色を見れば言い得て妙です。
「フェニックス」とか「スターダスト」、「サンセットブラック」あたりは
おぉ…かっこええやん…!
と、厨二心を上手にくすぐってきます。
でも「フレッシュマルガリータ」とか「キングフィッシャー」はいきなり
競走馬の名前にいそう!
と、なり
「南太平洋に浮かぶ真珠の島々」は
それホントにあるの?
と、なる。
見たことないけど調べたらきちんと出てくるんだからきっとどこかにこの名を冠した真珠がいるはずです。
クスっとくるネーミングと侮ってはいけません。
すごい価値がつきます。
まとめ
真珠も結局「良い物は良い」の一言につきます。
使ってないネックレスあったな~と思ったらとりあえず箱を開けてみましょう。
「わぁ~きれいだな~」となったらいい物かもしれません!
正直こればっかりはLINE査定より店頭での査定を推奨しますが、LINEでも頑張って査定します。
LINE査定のブレが少ないのが質屋鈴木のウリですからね!
なお、不自然なほどテッカテカのやつは染めてあったりプラスチックだったりするかもしれません。
歯でこすると分かるらしいですけど流石にやったことないんで…やった方、感想を教えてください。
ではまた。