【誕生石シリーズ】7月はルビー
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おはようございます!(16:10)
夏は明るいから何時でも「おはようございます」でいけますね。
なんか梅雨とはいえ変な雨ばっかりじゃないですか?土砂降りだったりすぐ晴れたり。
昔は梅雨っていうと毎日シトシト雨が降るイメージだったんですが…。
まぁもう梅雨明けか。
しかし四季を感じにくくなったのは温暖化のせいか大人になったからなのか、オフィスワークの弊害か。
汗はかきたくないけど夏らしい事したいなあ。
さて、7月の誕生石は「ルビー」です。
赤い宝石といえば?と言われたら9割9分ルビーが頭に浮かぶでしょう。
なに?ガーネット?スピネル?
そんなこと言わずに素直になりなさい。
ちなみに宝石言葉は「情熱」とか「勇気」とか「威厳」とかとか。
どうでもいいんですけど、宝石言葉の情報を調べれば調べるほど正解が分からなくなります。
いや、ほんとに情熱でも熱情でもなんでもいいんですけどね。
7月の誕生石「ルビー」の正体
ルビーはサファイヤと同じ「コランダム」という鉱石で、ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇ります。
鋼玉(こうぎょく)と呼ばれるくらいですから相当なものと推察されます。
ルビーは紅玉(こうぎょく)、サファイヤは蒼玉(そうぎょく)とか青玉(せいぎょく)とも呼びます。
まんまやないかーい
ちなみにルビーとサファイヤの違いは色だけ。(他の宝石と同様に含有物質の違いで色が変わります)
…なのですが非常に厄介なことにサファイヤは青、黄色、緑、紫、ピンク、オレンジ etc…と
虹色のグラデーションにできるくらい多彩な色を持っています。
見分け方は「赤いコランダムはルビー、それ以外のコランダムはサファイヤ」という具合です。
つまり、赤か赤以外か。
そう、ルビーの正体はカリスマホストなんですね。
ちなみにルビーも産地によってはピンク系もあったりしますから厄介この上ない。
ん?ピンクサファイヤかな?と迷った時点で品質はそれなりと思って割り切りましょう…。
良いルビーってどんなルビー?
ルビーも他の宝石と同様で「色」「大きさ」「内包物」あたりが主な評価基準となりますが、
ルビーにおいては特に色が重要だと言われます。
そして良い色のルビーほど、大きさ(カラット)が価格に及ぼす影響も飛躍的に大きくなっていきます。
なので当然、優れた色をした大粒のルビーが高評価を受けるわけですが…
最高評価のルビーはマジでめっっっっちゃくちゃ高いです。
1Ctあたりの価格は宝石界で一番じゃないのってくらい高いです。(詳しくは調べてません!)
そもそも大粒の物が少ないらしいのでどうしても希少価値は高くなりますね。
どんな色が高品質なの?
ミャンマー(ビルマ)で産出される、燃えるような赤色のルビーが最高品質と言われております。
これらは「ピジョンブラッド/Pigeon Blood」、鳩の血のような赤と例えられます。
全体は赤ですが所々紫やピンクがかったり、ともすれば赤黒く見えたり。
逆に全体的に黒ずんでしまっているものは低品質とされ、ビーフブラッド(牛の血)と名前が付くとか。
例えが血ばっかりじゃん…赤だからってさあ…ていうか牛に恨みでもあるのかよぉ…
また、血を連想させるからでしょうか、ルビーを身に着けると不死身になれるとかいう逸話もあったそうです。
中二病患者は時代を問わず存在したようですね。
ところでこの赤の違い、見分けるのが結構難しいんです。
黒ずんでしまっているのは低品質と書きましたが、高品質の物が明るい赤かと言われるとそうでもなくて、
深みと黒ずみは似て非なる物といいますか…。
「赤みを帯びた黒」という感じでメインカラーが赤と言えなくなってしまった時点でほぼ無価値です。
もちろんクラリティやカラットも重要項目ですが、いかに色にウェイトが置かれているかという話です。
産地によっても違いがある
ミャンマー、ベトナム、タイ、モザンビークあたりが主な産出国です。
エメラルドもそうだったんですが、産地が違うと微妙に含有成分が違ったり、内包物の特徴が違ったりで
同じ宝石でもかなり印象が変わります。
僕の簡単な検索で得た浅い知識によりますと
ミャンマー産は高品質なものが多く、ピジョンブラッドを名を冠するのはミャンマー産だけという絶対王者
ベトナム産は質は悪くないものの、産出と同時期に合成ルビーが出回ったため風評被害を受けた可哀想な印象
タイ産は色味こそぱっと見やや暗めのピンクっぽい感じが多いけれど、伝統的な産地のひとつ
モザンビーク産は歴史は浅いけれど様々な品質のルビーを多く産出しており注目を浴びている
といった感じ。(もちろんもっとたくさんの産出国がありますので気になったら調べてみてね★)
産地は必ずしも品質を保証するものではないのですが、ミャンマー産しかピジョンブラッドを名乗れないあたり
産地=ブランドみたいなことになっているのでしょう。
他の産地でピジョンブラッドに匹敵する品質の物があった場合でも、ミャンマー産ほどの価値はつきません。
ポジティブに捉えれば、リーズナブルに手に入れられる可能性があります。
加熱処理して色を変える?
加工しちゃったらダメでしょ、と言いたくなるんですが…
実はルビー(サファイヤも同様)はしばしば色の改変を目的として加熱処理されます。
より綺麗な色にするためのお化粧(エンハンスメント)を施すわけです。
こうして綺麗な色のルビーとして市場に出回るんですね。
鋭い人は気づいたでしょう。
すっぴん(非加熱)で綺麗だったら最強ってことじゃね?と
最高評価を受けるルビーはほぼ間違いなくすっぴん(非加熱)です。
ではこれにお化粧(加熱)するとどうなるのか。
恐らくほとんどの場合、ギャルメイク(黒っぽい感じ)になってしまい宝石としての価値は下がるでしょう。
加熱処理は発色を良くするための処理ですから、大抵の場合「加熱する=色が濃くなる」ということです。
濃い顔にメイクは蛇足なのです。
ギャルメイクを否定するものではありませんので悪しからず。
非加熱のルビーに見られる「スター効果」
宝石には光を当てることで見た目が変化するものがあります。
スター効果はルビーやサファイヤに代表される光の効果で、アステリズム効果とか星彩効果とも言われます。
スター効果は見たままで、「推しの子」の星野アイや星野ルビーの目を思い浮かべていただければいいです。
アクアでも黒川あかねでもいいです。
分からない人はサスケの万華鏡写輪眼でもいいと思います。
綺麗にスター効果が発現するにはいくつか条件がありまして
・シルクインクルージョンという針状の内包物が規則的に交差していること
・カボションカット(丸くてつるつるな加工)であること
・非加熱のルビーであること(高温加熱するとシルクインクルージョンが消えてしまうため)
これらを満たすルビーにペンライトなどで光を当てるとあら不思議。
こんな感じになります。
肝心の価値ですが、残念ながらよっぽど綺麗でないと高値は付きません…。
面白いんですけどね…。
まとめ
赤はルビーっていうけど赤って何色あんねん?